星をみつけに摩耶山に行こう!〜星カフェレポート
12月 5th, 2013
「星がその手に掬えるほど空に近いことから掬星台と言われています…」
摩耶ケーブルのアナウンスでこんなフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
夏には天上寺で星が降る祭「四万六千日大祭」や「紙芝居型アニメーション ホシアゲル」の上映が行われ、親子で楽しむ星のイベント「摩耶山星まつり」には200人以上の人が参加します。摩耶山は、星との縁が非常に深い山でもあります。
そしてこの冬、もうひとつの新しい星イベントが開催されました。
摩耶山の上で瞬く星を観察して、お茶飲みながら星の話をしましょう。
そんなゆるやかな星空観察会。
開催された12月1日(日)は、師走にしては暖かい気候でした。
その暖かさに刺激されたのか、夕方から突然の雨雲と雷の発生!
受付直前にビューラインまで運休してしまうというハプニング!
ここまで来たのにまさかの開催中止!?
と、どうなることかと思いましたが、その後、みんなの願いが届いたかのようにビューラインも再開し雨もあがり、
無事に開催されました!
天気の様子をみて、講師の星空公団・原田さんが「最初の観測を後ろにまわして、まず先に室内で星のお話をしましょう。その後やんだらすぐ外で観測に移りましょう」とプログラムの一部変更を提案下さいました。ということで、ビューテラス店内の奥を使ってスタート。
しばらくすると「雨がやみました!星観測できます!」との情報が入り、みんなで急いで外へ飛び出します。
外には望遠鏡が2台、後からさらに小さいのが1台追加されて合計3台の望遠鏡が並びました。
宵の明星としてきらきら輝く金星、肉眼では点にしか見えませんが、望遠鏡を通してみると半月のように欠けているのがわかります。
まるで月みたい!
Wの形のカシオペヤ座(カシオペアとも言いますが、天文界ではカシオペヤと呼ぶそうです)とそこから探す北極星。
1つの星に見えるアルビレオは望遠鏡でのぞくと二重星だとわかります。
アルビレオは「銀河鉄道の夜」にも登場する星で、色の違う二つの星を宮沢賢治氏は「サファイアとトパーズ」と表現しました。
天の川はさすがに見えませんでしたが、川をはさんだベガ(織姫)とアルタイル(彦星)、そしてデネブによる「夏の大三角形」、真上にはペガスス座の「秋の大四辺形」がはっきりとわかります。
途中、双眼鏡を使った星座観察のコツなども伝授され、参加者の中には慣れてきて星を探すのがとてもうまくなった方も!
すばるや、南の空でひときわ輝くフォーマルハウトという星など、星の観察は尽きません。
最後に自分の誕生日の星座は、誕生月には見えないんですよ、というマメ知識をおしえてもらいました。
30分ほど観察してだいぶ冷え込んできたのでまた室内に戻り、ホットドリンクでひとやすみ。
星空の画像などをパソコンを使ってみせていただきます。
最後に今日はみられなかった月(ほぼ新月でした)の写真をおみやげに、星のお話満載の「星カフェ702」は盛況のうちに終了しました。
次回は3月後半あたりに開催予定です。
こちらのマヤログでも告知しますので、ぜひご参加下さい♪
会場では同日に「摩耶山からの夜景デジタルフォとコンテスト」の表彰式が行われ、ずらりと入賞者の夜景写真が飾られていました。こちらは町の「星」たちですね☆