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「ちいきいとvol.7 山と生活篇」観戦記

9月 10th, 2013 at 19:18

2013年9月8日(日)。2020年の東京オリンピックが決まったその日、摩耶山の摩耶ビューテラス702ではまさに、神戸にゆかりある山々の有頂天を決める戦いが火蓋を切られようといていた。
1173620_615883575099004_1305814741_n第7回ちいきいと、「山と生活」をテーマに3つの山とちいきから代表選手があつまった。ホームの摩耶山より慈憲一氏、高取山からはちいきいと初参戦となる「ふうぷら」の廣田泰規・上原聡・木下太貴の3氏、そして芦屋ロックガーデンの山納洋氏。また司会および審判は、過去のちいきいと参戦歴も豊富な塩屋代表・森本アリ氏がつとめた。

試合展開は、予想に反してわかりやすい構図になった。新オープンのmonte702をダイナミックに絡めながら摩耶山のあそび方を提唱する慈氏、その前のめりな姿勢に臆することなく高取山文化の代表格「投輪」を全面に出すふうぷら諸氏、そして両者のつばぜり合いをあたたかくフォローしつつ六甲山における山文化の成長過程を伝える山納氏。さらに司会である森本氏も積極的にトーク参加、会場は笑いと熱気と笑いに包まれた。

2時間を超える大熱戦の末、決着は「引き分け」。毎度ちいきいとでは、戦いでありながら勝者・敗者を決することはしない。ちいきをちいきで洗うごった煮的な楽しさそのもの、それこそがちいきいと憲章のモットーなのであり、ちいきとちいきを比べて優劣を競うことなどに重きは置かれない。なぜならそれは不可能だからだ。その地、その人びとだからこそ育まれてきた文化に、メダルはいらない。そのちいきにただある、それだけでじゅうぶんなのだ。

7883_593682237336505_828117155_nそしてイベント終わりはノーサイド。摩耶山が誇る1000万ドルの夜景をバックに、出演者も関係者も参加者も、テラスでバーベキューを楽しむ。山やちいきといった境界に縛られることのない、平和で幸福な瞬間がそこにはあった。

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