星降ル摩耶ノ夜
水曜日, 9月 4th, 2013
……去る8月12日の夜のこと。
摩耶ビューテラスでBBQを楽しんだグループは、最終ケーブルを見送るとおもむろにヘッドライトを取り出し装着、上野道からぞろぞろと下りはじめました。
monte702のスタッフもこのナイトハイクに参加!
夜の山は暗くて心細いかと思いきや、10人近くのヘッドライトパワーで予想以上の明るさ。山経験者も多く、安心して歩けました。(でもライトが無かったら本気で真っ暗…!)
さくさく歩いてほどなく中間の虹の駅に到着。
実はこの日の真夜中、この夏最大の天体ショーが行われたのです。
それは……「ペルセウス座流星群」
毎年7月後半〜8月後半にかけて見られるこの流星群は「ふたご座流星群」や「しぶんぎ座流星群」と並んで、年間三大流星群とも呼ばれます。
今年の極大日(最も流星が多く見られるピークの日)は13日の午前3時頃。
しかも月明かりの影響がほとんどない状態……つまりより暗い夜空で観測でき、1時間に60個の流れ星が見える可能性もある「当たり年!」でした。
1分に1個!
どれだけたくさんの願い事が言えることか!!!!!
さて件のグループ。
展望広場でそれぞれベンチやレジャーシートに寝転がります。
枕になるもの、飲み物、おつまみやおやつなんかがあるとさらに快適!!(笑)
さあ、ペルセウス座流星群の草観測会のスタートです!
ペルセウス座の方角からあちこちに飛んでいく流星は、どこに出現するか読めないのでなるべく空全体を見渡せる姿勢がベスト。
9時半をすぎると月も沈みます。
そのうち………
「あーーーー!」
「おおーーー!」
「流れたーー!」
「きゃーーー!」
「見逃したー!」
あちこちから声があがりはじめました。
すぐ消える小さいのからわりと長く尾を引く大きいものまで。
さすがに1分に1個とまではいかなかったものの、空を横切る大きな流星が現れた時には全員から歓声があがりました。
あの一瞬のうちに願い事を言えた人は、さて何人??
時折体を起こして下を眺めると、そこには1000万ドルの夜景が広がっています。
日本三大夜景と三大流星群を同時に味わえるのも摩耶山ならでは。
夜の摩耶山はこんな楽しみ方もあるのです。
……空と町、両方の“星”を眺めながら、流星草観測会の夜は更けていくのでした。
※夜間の山歩きは危険を伴いますので、必ずヘッドライトなど装備を準備の上、経験者や道を知る人と一緒に行って下さい。